シール形鉛蓄電池の陽極格子の腐食量と圧縮応力の関係
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概要
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シール鉛蓄電池は陽極格子の腐、伸びによって活物質との密着性が損なわれ、容量低下、寿命に至る劣化モードが知られているが、小形シール鉛蓄電池の市場では、寿命に至った後でも継続使用されたり、温度環境の悪い条件で使用され、陽極板の伸びによって電槽割れを発生する事がある。そこで、陽極板の伸びによって生じる応力が、格子腐食とどの様な関係になっているかを知る為、特殊構造の小形シール鉛蓄電池を用いて、高温加速寿命試験を実施し、経過月毎に陽極板の伸び率、格子の腐食率及び圧縮応力を測定した。その結果、陽極板の伸び率が約10%以下では圧縮応力はほぼ直線的に低下するが、10%を超えた領域では漸減傾向になることが判った。
- 1996-01-19