鉛フタロシアニンを用いた可塑性素子
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鉛フタロシアニン蒸着膜を作製し、金電極を用いたサンドイッチ型の素子の電流-電圧特性を測定したところ特異な抵抗変化現象を見出した。最初高抵抗状態にある素子は電圧印加により連続的に変化して抵抗抗状態へと変化し、その変化の方向は極性に依存した。この現象はメモリー性を有しており、いったん変化した状態は高抵抗状態へと緩和しながら保持される。一定電圧印加やパルス入力に対する応答性、あるいはメモリー性を評価したところ、この現象が神経細胞におけるシナプス可塑性と類似であることが明らかとなった。さらにこれを用いて神経回路の一つであるパーセプトロン回路を試作し、その動作を評価したところ、二つの入力パターンの判別に成功した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-19
著者
-
村上 睦明
松下技研(株)新素材研究所
-
二梃木 克洋
松下技研新素材研究所
-
宮本 明人
松下技研新素材研究所
-
田尾本 昭
松下技研新素材研究所
-
南部 太郎
松下技研新素材研究所
-
村上 睦明
松下技研新素材研究所
-
村上 睦明
松下技研新素材研
関連論文
- 29p-D-7 高圧下におけるTCNQ塩の相転移
- グラファイトX線集光素子の作製とその特性
- ポリイミドから作製したグラファイトフィルムの組織
- パイロリティック・グラファイトの合成と物性
- 有機薄膜可塑性素子の開発とその疑似神経回路への応用 (特集:バイオ素子研究開発) -- (バイオ素子研究開発の成果)
- 鉛フタロシアニンを用いた可塑性素子
- ス-パ-グラファイト (材料技術) -- (無機材料)
- グラファイトを“超える”
- タイトル無し