大型コンピュータにおける実装技術の現状と今後の動向
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大型コンピュータの領域では絶え間なく高速化の改善がなされており、それらの製品としての価値を支える実装技術の役割はますます重要になっている。本論では各社の大型コンピュータにおける実装技術の現状とその背景を分析し、今後の大型コンピュータにおける実装技術の課題と展望を述べる。まず、プロセッサを構成するLSIはバイポーラからCMOSに移行した。そしてPCから大型サーバに至るまで同一のマイクロプロセッサを用いた単純な実装方式でこれを構成する事が一般的になった。この方式は並列化プログラミングの進展と相まってスケーラブルな高速コンピュータを実現している。一方、ベクトル型プロセッサ等の大規機プロセッサは未だにワンチップ化できないので、マルチチップ実装を始めとする新たな高途化技術が必要である。
- 1997-12-12