一般情報源をもつシャノンの暗号システムに関する符号化定理
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概要
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近年, 1993年にHanとVerduによって提案された情報スぺクトル的手法により, 情報源符号化や通信符号化に関するシャノン理論の基礎理論が再構築されつつあるといえる.本稿では, 情報スペクトル的な視点からシャノンの暗号システムを考察する.本稿で考える秘密鍵暗号系に基づく通信システムでは, 符号器は秘密鍵を用いてある安全性の基準を満たすように一般情報源の出力を暗号化し, 盗聴者が存在する通信路を通して, 秘密鍵を共有する復号器に伝送する.通信システムの安全性は, 暗号文を与えたときの情報源出力の条件つきエントロビー・スペクトル下限で評価される.一般情報源のエントロピー・スペクトルが線スペクトルの場合には, 順方向と逆方向の符号化定理がともに成り立つことを示し, 一般のスペクトルの場合には順方向の成立を示す.
- 1998-05-15
著者
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