超高速トラヒック制御における新バックプレッシャー制御方式の提案とその性能評価について
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概要
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超高速コンピュータネットワークのアプリケーションである高次元画像データなどの高速転送,大量ファイル転送などのデータ通信は予測することが出来ないトラヒック特性を有することが一般に知られている.このようなデータ通信情報を効率よく転送する方式としてITU-T, ATM ForumではABR(Available Bit Rate)等の方式が検討され,ATM Forumにおいて96年4月にTraffic Management Specification Version 4.0として仕様がまとめられた.ABRは帯域非割当サービスなのでセル輻輳時にはレート制御による輻輳制御が必要となるが,たまたま複数の端末からの送信が重なったり,急激な負荷増加時にはレート変更が間に合わず,バッファ溢れによるセル廃棄が発生する恐れがある.このセル廃棄を回避するためにバックプレッシャー制御を併用する方式が提案されているが,単なるリンク対応のバックプレッシャー制御ではバックプレッシャー制御無しと比べ逆に輻輳の波及を招き,スループットの低下などが懸念される. この問題点を改善するためバックプレッシャー制御対象を輻輳誘因のコネクションセルに限定した新バックプレッシャー制御方式を提案するとともに,その性能評価を実施したので報告する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-02-21
著者
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