ADRを用いた高信頼多数決回路の構成法
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概要
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本稿では, TMRなとの多数決冗長系で用いられる多数決回路を高信頼化する方法を提案する. 多数決回路を高信頼化する技術としては3重化TMRなど, 多数決回路を多重化する方法が提案されている. しかしこの方法では, 最終的には多重化した多数決回路の多数決を採らなければならない. そこで本稿では, 多数決回路を高信頼化する方法として時間冗長方式の一つであるADRを用いる. そのために, 多数決回路を2重化し, 高信頼化した多数決回路の出力がm-out-of-2m符号になるように構成する. これにより, 高信頼化した多数決回路内に発生する単一故障をマスク可能となることを示す. さらに,この高信頼多数決回路を用いたTMRの信頼度が3重化TMRの信頼度とほぼ同じとなることも示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-08-03