光学観測による静止衛星の経度交差時の接近管理
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概要
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現用放送衛星BSAT-1aの打ち上げに伴い、放送衛星BS-3a, 3bは放送を終了し、補完衛星BS-3Nと共に軌道上で待機し、東経110°近傍の同一軌道上で4衛星が配置されることとなった。また待機順位から、それまでの西方向から3N・3a・3bの経度順を変更し3a・3b・3Nとした。このため、同一軌道上で2衛星の経度交差を2回行ったが、衝突の危機を回避するため厳密な接近管理を行う必要が生じた。そこで、光学観測システムを用いて、軌道決定システムが異なる3a, 3bと3Nの軌道位置の誤差校正を行った。また、経度交差時の複数衛星管制手法として、E/I分離方式を採用し、十分な衛星間距離を確保することができた。本稿では、光学観測システムの有効性および経度交差時の複数衛生管制について報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-02-20