イメージ形誘電体共振器の2共振モードによる導体板の表面抵抗の測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本報告では、マイクロ波帯における高温超電導体の表面抵抗R、,測定に関して、イメージ形誘電体共振器に存在する2つの共振モードを用いる新しい測定法を提案する。すなわち、R,は、誘電体の比誘電率ε,と誘電正接tanδとともに、これらの共振モード各々の共振周波数と無負荷Qの測定値より求められる。この測定法の特長は、1枚の高温超電導体のR,の温度依存性が1回の測定で求められることである。はじめに測定原理を述べ、次に高温超電導薄膜とサファイア円柱を用いた場合の誘電体共振器の最適設計を行う。最後に常温における銅板のR,測定を行う。測定値は従来の2誘電体共振器法とよく-致し、本測定法の有効性を実証する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-11-19