時間拡散PPM/CDMAシステムにおける拡散フィルタ特性

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概要

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時間拡散方式は擬似ランダム系列の周波数特性を有する時間拡散フィルタを用い、直接拡散を用いたスペクトル拡散方式において時間軸と周波数軸を入れ替えた方式である。理想的な時間拡散フィルタで構成したネットワークの誤り率とスループット特性が解析されているが、本稿では、時間拡散フィルタをディジタルフィルタで構成し、理想フィルタからの劣化について波形シミュレーションを用いて考察する。また逆拡散フィルタと拡散された信号間の周波数オフセットが生じた場合の影響についても検討する。シミュレーションの結果、擬似ランダム系列の長さの増加に連れて、拡散された信号電力が小さくなり、時間拡散利得が大きくなることが明らかになった。また、拡散利得をエネルギーで評価する場合と瞬時判定で評価する場合とほぼ等しい特性となっている。更に、周波数オフセットが1チップの帯域幅を越えなければ、利得の劣化は3dB以下となっている。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
1993-05-27

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