モード整合法による偏分波器用円形-方形導波管T分岐回路の解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
直交2偏波共用アンテナ給電系では、垂直偏波と水平偏波を分離するための偏分波器が用いられる。この偏分波器を構成する円形一方形導波管T分岐回路についてモード整合法による三次元電磁界解析を行い、散乱行列を理論的に求めた。分岐部内のモード関数として平行平板ラジアル導波路のTE、TMモードを用いることにより、分岐部に接続される円形導波管との接続面ばかりでなく、分岐部壁面及び分岐部と方形導波管との接続面における電界、磁界接線成分の連続条件を与えることを可能にした。また、分岐部と方形導波管の接続面に近似的な境界条件を与えることにより計算を簡素化した。本解析法により得られた計算結果は、実測値及び三次元有限要素法による計算値とよく一致した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-06-22