魚の聴覚と音に対する反応
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
音により魚群の行動を制御したり、大きな音の漁業への影響を評価するために重要な4種類の音圧レベルがある。第1番目が音を聴くときの基本的特性ともいうべき魚の聴覚閾値である。現在世界中で30魚種以上のオージオグラムか測定されており、ここ10年で日本でも6魚種について測定された。第2番目が誘致レベルであり、多くの放声実験で誘致的反応があった魚群位置の音圧を計算してみると、大まかには110-130dBの範囲にあった。第3番目は威嚇レベルで、一般的魚で140-160dBの音圧に驚く反応を示した。第4番目が損傷レベルで、海底に埋めた火薬の発破では220dB以上で死ぬ魚の発生の可能性がある。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-08-25
著者
関連論文
- 魚類の聴覚特性-内耳と側線-
- 3-12 超音波によるイルカの威嚇について(一般講演)
- 選択的に収録したハンドウイルカの鳴音について
- GP-IBマリントランスポンダの試作
- イルカ類に対する超音波の応答実験について
- ベ-リング海におけるイシイルカのサケ・マス流網への羅網の防止に関する音響的研究-1-
- 聴覚能力と測定
- 魚の聴覚能力と水中音に対する反応(2)
- 魚の聴覚と音に対する反応
- アカイカ流し網代替漁法の展望