携帯用光空間通信機(光トランシーバ)の開発と応用評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
電波障害を受ける機器等に制約されて、電波トランシーバが使用出来ない場合の代替手段として携帯用光空間通信機(光トランシーバ)の研究・試作を行った。光空間通信の実用化にあたっては、(1)外乱光による雑音の影響により、SN比が悪く通信距離が短いこと。(2)携帯用としての目的から電源に制約があり、発光素子を数多く使用することが困難であるため、通信距離を長くしようとすると、発光角が狭くなり使い勝手が悪くなるなどの問題点があった。本研究では、外乱光に強い受光方式と、必要とする通信距離に応じて効果的な通信角度が得られる発光方式を検討し、屋内外にて100〜150mの通信ができる携帯用光空間通信機(光トランシーバ)の研究・試作をおこなった。さらに、障害物越しの通信の可能性を検討する目的で、光中継機を試作した。フィールド試験において性能および、実用性を確認したので報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-19