蛍光灯用電子バラストの簡易力率改善の一考察 : チャージポンプ型力率改善回路の概念と動作解析
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概要
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電子通信機器や電気機器の普及に伴い, それらの機器による商用電力系統への高調波障害を防止するために, 機器への入力電流の高調波成分を抑制するよう国際的に規制化が行われている.従来, この目標仕様を満足させる為には, ランプを高調波点灯させるインバータ回路部とは別に高調波入力を抑制するための力率改善(PFC)回路部を入力側に設けるなどして対応してきたが, 回路の複雑化・機器の大型化などのデメリットがあった.近年, 比較的簡単な構成でこの要求を満足する回路技術として, インバータ回路部とPFC回路部を複合化し部品の共通化を図る各種の簡易力率改善回路技術が提案され注目されているが, 本論文では, 簡易力率改善回路のうち著者等が提案してきたチャージポンプ型力率改善回路の等価回路モデルとその概念, および力率を改善する為の設計条件をまとめる.そして, 実回路における問題点とその対策について考察する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-02-27