サイノグラム上の図形的特徴と再構成のための事前情報

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
減衰を含まない通常のCTの再構成問題は、フィルター補正逆投影法など確立した解析的方法によって解くことが出来るが、このためには動径方向に対する有界なサポート、および被写体を廻るすべての方向、に対する投影が必要になる。この条件に欠落が生じると、不完全投影再構成問題となるが、このような場合にも確定的な解を得るためには何らかの付加的条件が必要になる。ここでは先ず、通常のサイノグラムの表現に対し、動径、および角度成分を極座標で表すサイログラム(cirogram)の方法を提案する。このような表現においては、通常の被写体を対象とする場合には、shift variantではあるが等方的な円形point-spread-functionによるボケを与えられた像として投影関数を表すことが可能となる。したがって、このような条件を付加的に利用することにより、この逆問題の解として再構成そのものが可能となり、また、制限角度投影再構成問題などの実用的解法も導くことが出来る。
2000-11-07

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク