パソコン運用管理システムへのグループ表記形状態遷移方式の応用
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概要
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ソフトウェア生産性向上のために, 筆者らは状態遷移方式が機能記述と実装手法として適していることを, 以前に分散した順序機械による「分散型状態遷移方式」の提案と交換システムへの適用で示した.本論文では, その適用範囲を拡大するべく, データべースに基づくパソコン運用管理を取り上げ, それに適した一体の順序機械による状態遷移方式での一貫設計手法を検討した.この結果, (1)順序機械モデルを導入し, 「グループ表記型状態遷移方式」を提案した.(2)本方式での設計手法として, システム外部のグループ分けを行い, それの基づく業務グループ分けを行う.それに対応してデータベース情報の分類を行いデータベース設計を支援する.次に, 外部グループとの入出力から状態遷移記述の定義を行う.更に管理サイクルの概念から状態のグループ分けを行い, 状態とともに状態グループの表記を行う手法を提案した.(3)ソフト構造として, 状態遷移図をテーブル表現にしてデータベース情報に組む方式を提案し, 本状態遷移方式によりデータベースによる一元管理の実現が図れることを示した.更にワークフローと連携することにより, 業務処理の自動化が実現できることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-08-25