自然言語処理を用いた企業名解析方式
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概要
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顧客データの中で企業名は検索項目として重要である. しかし, 一般に企業名は複合名詞からなるため完全一致検索では検索率の低下がまぬがれない. そこで, 自然語処理技術を用いて企業名を支社・支店・部・課等の組織単位に分割して下部組織での検索を可能にする方法, 及び, 企業名の先頭の職業等の省略される可能性が高い部分(冠称)を削除して, 正式名以外で問い合わせる可能性のある名義を自動的に生成する方法を提案する. 本方式の特徴は, 企業名を高速に単語分割するためにコスト予測を用いた解探索方式, 解析率向上のため, ふり仮名解析の結果を形態素解析に反映させる解析方式, 組織区切りや冠称区切りルールを記述する言語を定義することにより, ルールの変更を容易にした企業名の意味解析方式を提案する. プロトタイプにより評価した結果, 組織区切りの解析で90%, 冠称区切りの解析で88%の正解率を得た.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-08-25