公共性と倫理
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概要
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ユルゲン・ハーバーマスは、コミュニケーション的合理性を基盤として、コミュニケーション行為が成立している社会を「生活世界」と命名し、認知的・道具的合理性が支配しているシステムと対比させる。そして彼の提唱する討議論理学とは、この生活世界において、行為の規範を決定するための前提・条件・手続きなどの形式に関して一般的な原則を示すことに存する。彼の提案は、現代のボーダレス社会において真の公共性を創出し、新たな倫理的規範を定めようとする際に、有効な方策の一つと考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-28
著者
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