光配線網における接続形態問題の解法
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概要
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情報インフラストラクチャの整備に向けて,フロントエンドの設備である光配線網を経済的に構築するための設計手法が必要とされている.光ファイバは,心線接続に要する費用が高い,通信品質維持のため心線接続の回数が制限される,という性質を有するため,光配線網設計では接続形態決定が重要な部分となっている.そこで本論文では,対象となる光配線網の全接続点での接続形態の決定を取り扱う「接続形態問題」について考える.まず,接続形態問題の数理的な取扱いを可能にするため,それを最適化問題としてモデル化する.次に,この問題の解法を提案する.提案解法は,計算時間の点で望ましい性質を示す.これにより,規模の大きな光配線網に対しても最適な接続形態を導出できるようになった.更に,計算実験の結果を示すことで,提案モデルの妥当性,及び,提案解法の有効性を明らかにする.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-09-25