未知リスクに関する評価手法について : 工場火災発生シナリオの確率論的利用
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概要
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一般に、統計的に取り扱われる産業分野の火災事故の危険要因には多種多様なものがあるが、よく知られていない要因も少なくない。ここでは火災危険度の低いとされる金属機械器具工業について、専ら未知とされる工程の危険要因に関わる火災発生プロセスを調べ損害発生の起こり易さを確率論的に取り扱う。純粋な工程危険要因で起きたと見なされうる事故シナリオをET型ダイアグラムを利用してスクリーニングし、数量化I類実施に不可欠な質的データ(説明変数)に変換する。この質的変換には危険要因の指摘ロジックを予め構築しておく必要があるが、本編では数量化により得られるカテゴリー荷重を工程別危険度に導く過程を中心に説明し、内外とりわけ欧米の損害保険業界で頻繁に利用される評点テーブル方式のリスク評価法の適用可能性について言及した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-08-24
著者
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