神経細胞間の情報伝達 : 神経伝達物質放出機構を中心に
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
神経細胞間の情報伝達の主要な部位はシナプスとよばれる接合部位である。脳内の大部分のシナプスではシナプス前末端の興奮に伴ってシナプス小胞内に貯えられた神経伝達物質が放出され、シナプス後部の細胞膜上にあるその受容体タンパク質と結合して、シナプス後細胞に様々な変化を惹起する。このような情報の伝達(シナプス伝達)は神経回路を規定し、脳高次機能の基を成している。私たちはシナプスにおける神経伝達物質放出の分子機構を追究し、その機構において中心的な役割をはたすいくつかのタンパク質分子を同定し、その作用機序について興味深い知見を得ている。
- 2004-01-15
著者
関連論文
- 神経細胞間の情報伝達 : 神経伝達物質放出機構を中心に
- 神経伝達物質放出機構シナーフィンの開口放出における役割
- ラットnel(EGF様配列含有蛋白質)の性質
- Synaptocanalins (N-type Ca channel-associated proteins) from a complexwith SNAP-25 and synaptotagmin
- ホスファチジルイノシトール代謝とシナプス機能
- Society of General Physiologists Symposium: Mechanism of Secretion (1997年9月4日-7日)
- 伝達物質放出とカルシウム (特集 カルシウムシグナリングと細胞機能)
- Ca2+チャネル (脳における情報伝達--神経機能素子と素過程) -- (興奮の伝導と伝達 イオンチャネルとイオンポンプ)
- 伝達物質放出の融合複合体構成成分シナーフィン
- 神経伝達物質放出の分子機序
- 神経伝達物質放出の分子装置
- 神経伝達物質の放出機構 (細胞運動と細胞骨格) -- (細胞運動)
- 神経筋接合部におけるβ-ブンガロトキシンの作用
- β-ブンガロトキシン
- 小胞仮説の生化学的検討 (神経伝達物質の放出のメカニズム--シナプス小胞仮説をめぐる論争)
- 神経毒素--ペプチドおよびタンパク質