トラヒック分散による性能改善効果について(インターネットの測定・性能評価技術,及び一般)
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概要
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本稿では、パケット交換網においてトラヒック分散を使用することにより得られる性能改善の効果を解析的な手法とシミュレーションにより調べる。解析的な手法においては、パケット交換網を待ち行列モデルでモデル化し、パケットの待ち行列長の漸近裾野分布を調べる。シミュレーションにおいては、トランスポート層プロトコルがトラヒック分散による性能改善効果に及ぼす影響について調べる。解析により得られた数値結果から、トラヒック分散はパケットのキューイングパフォーマンスを改善することが分かる。またシミュレーション結果から、トラヒック分散はUDPソースに対してもTCPソースに対してもパケットのロス率を改善することが分かる。しかしながら、TCPのスループットパフォーマンスに関しては、トラヒック分散により改善される場合も悪化する場合もあることが分かる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-07-08
著者
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