サービスオーバーレイネットワークのためのインラインネットワーク計測に関する一検討
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概要
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サービスオーバレイネットワークにおいては、下位層ネットワークに相当するIPネットワークの状態(利用可能帯域、ネットワーク輻輳レベル、ルーティング等)に関するできるだけ最新かつ詳細な情報を随時把握することで、サービス品質の向上が可能となる。しかし、既存のネットワーク計測アルゴリズムは、より正確な情報を得ることを目的とするために、計測に時間がかかる、多くの計測用のパケットを用いるため通常トラヒックに与える影響が大きいなどの問題点を持つ。そこで本稿では、アクティブなTCPコネクションのデータ転送時に得られる情報に基づいて、エンドホスト間で利用可能な帯域幅(Available Bandwdith)を計測する新たな計測方式を提案する。提案方式は外部トラヒックに与える影響が小さく、計測の初期段階から結果を求めることができるという特徴を持つ。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-01-10