繰り返し復号方式のバースト雑音耐性(信号処理及び一般)
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概要
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ディジタル磁気記録に繰り返し復号を適用した場合のバースト雑音に対する性能評価をおこなっている。パーシャルレスポンス(Partial Response)チャネルに低密度パリティ検査(Low Density Parity Check)符号、または再帰的組織畳み込み(Recursive Systematic Convolutional)符号を縦続連接した繰り返し復号器をソフトウェアチャネルによって構成し、シミュレーションにより性能評価をおこなった。その結果、LDPC符号化繰り返し復号方式はバースト雑音の長さが長くなると誤りが広く拡散するために、誤り訂正符号(Error Correction Code)による改善効果が小さくなることを明らかにした。一方、RSC符号化繰り返し復号方式はバースト雑音長にかかわらずLDPC符号化方式ほど広く誤りを拡散させないため、ECCによる改善効果を得やすいことも明らかにした。更に、バースト雑音を検出したとき、PRチャネルの復号器におけるメトリック計算を事前値のみを用いておこなう方式はRSC符号化繰り返し復号方式に適用しても効果があることを明らかにした。
- 2003-12-05