磁気音響現象の可逆性と非破壊検査への応用(電子部品・材料,及び一般)
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概要
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強磁性体中に縦波超音波を伝搬させると磁気ひずみの逆効果によって磁性体中に磁界が発生する.この現象は超音波の進行波と反射波を干渉させ定在波を発生させることによって顕著に観察される.この磁界は高周波であるから検出コイルによって誘導起電力として容易に検出できる.この磁界の振幅は金属磁性材料の実効磁界と残留応力に依存している.このことを利用して試料棒中の実効磁界と残留応力を評価できることを示す.また定在波の共振周波数と波長から試料のヤング率の測定ができることを示す.一方、逆に検出コイルを磁化コイルとして高周波電圧を印加する場合、磁気ひずみによる振動が発生し超音波振動子の起電力として観察される.本発表では磁気弾性定在波による可逆現象とこの現象の非破壊検査法への応用について述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-07-30