無線LANにおける通信エリア拡張手法 : 端末パケットリレー方式に基づく時分割DCF(有線無線シームレス,モバイルネットワーキング,Mobile lP,無線通信,ネットワーク制御,一般)

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概要

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• 従来のIEEE802.11無線LAN環境で,高速な有線ネットワークにアクセスするためには,全端末局がアクセスポイントに集中アクセスするインフラモードを用いる必要がある.インフラモードでは,アクセスポイント-端末局間の距離や見通しの有無で各端末の通信品質が決定されるため,送信電力制限や遮蔽物によって通信エリアが制約される.本稿では,このような問題を解決する端末パケットリレー方式を用いた2ホップトポロジを提案する.このトポロジでは,アドホック端末がアクセスポイントと直接通信するリレー端末を介することで,有線ネットワークにアクセスすることができる.ただし,提案するトポロジでは,隠れ端末問題のためのRTS-CTS手順によって引き起こされる継続的なパケット衝突が生じる問題がある.そのため,本稿ではさらに,時分割DCF方式を提案する.この方式では,ある一定周期をアクセスポイント-リレー端末間のチャネル使用時間とリレー端末-アドホック端末間のチャネル使用時間に二分する.本稿では,計算機シミュレーションを用い,スループット特性および遅延特性についての評価を行う.その結果から,2ホップトポロジにおいて,提案方式がパケットの連続的衝突を回避でき,従来のDCFと比べ特性を大きく向上できることを示す.

• 社団法人電子情報通信学会の論文
• 2003-07-10

著者

• 婁 毅

  Communications And Computer Engineering Graduate School Of Informatics Kyoto University

• 新熊 亮一

  Communications and Computer Engineering, Graduate School of Informatics, Kyoto University

• 高橋 達郎

  Communications and Computer Engineering, Graduate School of Informatics, Kyoto University

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