航空機搭載風擾乱予知装置の研究開発 : コヒーレント・ドップラーライダの試作
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概要
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風擾乱は航空機事故の主要因の一つであり,航空宇宙技術研究所では航空安全に貢献する目的で,航空機搭載風擾乱予知装置の研究開発を行っている。この装置は飛行中の航空機から赤外レーザ光を放射することにより,飛行経路前方のウインドシア,ダウンバースト,晴天乱気流を検出できる物である。まず飛行中の有効計測レンジが1km程度の小規模な試験装置を試作した結果,地上試験では2.25km遠方の風速を計測することができた。本装置は既に当所所有の実験用航空機に搭載されており,機能試験まで終了した。今後評価試験を行う予定である。本報告では,航空機搭載風擾乱予知装置の研究開発に先立ち行われた検討結果,および試験装置の試作について説明する。
- 2002-10-15