オフィス情報システム開発時の部門間コーディネーション(オフィスシステム論文小特集)
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概要
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情報システムに関する変数を操作するだけでは,情報システムの効果は得られない.この反省から,情報システム開発に関する研究の興味は,上位工程である組織マネジメントに広がった.しかし,多くの提案は,インセンティブやコストを考慮していないため,高度に規範的なものが多い.本論文では,オフィス情報システム開発時の部門間コーディネーション方法を,権限配分の観点から考察した.具体的には,プロトタイピングによるオフィス情報システム開発時の組織モデルを作成し,望ましい権限配分とプロトタイプの規模の関係を導いた.その結果,プロトタイプの規模が小さい場合や,ベストシナリオでの情報システムのコストパフォーマンスが大きい場合には,権限を分散させるのが望ましいことを示した.また,望ましい権限配分を実現するためには,プロジェクトリーダのコミットメントを確保する必要があることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-07-01
著者
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