ラプラシアン・ガウシアン符号とベクトル量子化ネットを用いる座標変換にロバストな高速画像照合法(画像認識,コンピュータビジョン)
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概要
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対象画像がノイズ,明度変化,座標変換などを含む場合にも任意形状の検索画像の位置を高速に探索する画像照合法としてラプラシアン・ガウシアン(LOG; Laplacian of Gaussian)符号とベクトル量子化(VQ; Vector Quantization)ネットを用いる手法を提案する.本手法ではまず原画像からLOG画像を生成する.これは高周波及び低周波のノイズを除去すると同時に,ラプラシアンが最低次の等方性微分演算子であるという性質を回転等を含む座標変換処理に利用するためである.次に任意形状の検索画像を探索するための窓処理を行う.これは通常のテンプレート照合のように探索したい任意形状の検索画像を含む方形領域を探索する場合,検索画像の周囲が遮へいなどにより変化したとき照合結果が影響を受けるのでこの影響を除くためである.以上の処理後,LOG画像を2値に符号化した画像の相関を検索画像の画素数で正規化した正規化LOG符号相関を用いて対象画像と検索画像をFFT演算で高速に照合する.更にVQネットを用いて小数個のテンプレート画像を生成し座標変換に対してロバストな画像照合を行う手法を提案する.本論文では提案手法の有効性,特に高速かつ効率的な画像照合が可能であることを実験により示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-10-01
著者
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