天然染料の日光堅ろう度改善の試み(その2) : 赤色素カルタミンの光退色に及ぼす一重項酸素腹活性基を有する安定化剤の寄与
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概要
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いろいろな紫外線吸収剤や酸化防止剤が合成され,それら化合物によるカルタミンの光退色抑制効果が酢酸セルロースフイルム中で検討された.これら化合物の紫外可視吸収スペクトルはエタノール中で測定され,215から310nm領域に吸収をもち無色であった.またフェニルエステル系紫外線吸収剤やフェノール性酸化防止剤のニッケル錯体の効果についても検討された.その結果,ただ単なる紫外線吸収剤やヒンダードフェノールの適用はカルタミンの耐光性改善にはあまり有効ではなかった.しかしサリチル酸サリチレートのニッケル錯体は顕著にその色素の退色速度を抑制した.このことからカルタミンの耐光性改善には紫外線吸収剤への一重項酸素クエンチヤー基の導入が非常に童姿な役割を演じていることが明らかになった.
- 2003-12-15
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