大学生における進路決定自己効力と進路決定行動との関連
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概要
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本研究の目的は, 大学生における進路決定自己効力と進路決定行動との関連を調べることであった。研究1では, Taylor, & Betz(1983)の研究を参考にし, 大学生用進路決定自己効カ尺度日本語版(CDMSE-U : J)を構成した。371人の被験者に対して, CDMSE-U : J, 一般性セルフ・エフィカシー尺度(GSES)(坂野・東條, 1986), および, 進路決定行動に関する10の質問項目を実施した。因子分析を行い, 5因子を抽出した。折半法による信頼性係数は.97だった。併存的妥当性に関しては, CDMSE-U : JとGSESとの間の相関が有意であった(r=.46, p< .01)。構成概念妥当性に関しては, CDMSE-U : Jと9の進路決定行動との間に有意な関連がみられた。研究2では, 87人の被験者に対して, 大学4年の5月にCDMSE-U : Jを, 大学4年の12月に実際の進路決定行動を問う質問項目を実施した。その結果, CDMSE-U : Jの全体得点と7の実際の進路決定行動と有意な関連がみられた。
- 日本発達心理学会の論文
- 1997-04-30
著者
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