2元配置における傾向のある対立仮説と累積法
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概要
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2 次元分割表において水準に自然な順序が仮定される場合に田口の累積法がよく用いられ,傾向のある対立仮説に対して好ましい性質を持つことが指摘されている.本論文では 2 元配置分散分析において行または列の効果あるいはその両方に順序がある場合に,交互作用に関する傾向のある対立仮説を定式化し,その検定方式として2つの方法を提案する.その1つは田口の累積法に対応するものであり,他の1つはスチューデントの t 統計量に基づくものである.さらに,いくつかの典型的な対立仮説について,これら2つの方法と通常の F 検定との検出力の比較を行い,前二者が傾向のある対立仮説に対して好ましい性質を持っていることを示す.
- 1977-10-15