ワイブル分布の信頼度関数の区間推定
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概要
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信頼性ではパラメータの推定も重要であるが,パラメータの複合された信頼度の推定も重要である.本報では寿命分布としてワイブル分布を取り上げた.この分布は対数変換により二重指数分布に変換されることを用いて,主に信頼度関数の区間推定について調べた.最初に,阿部の方法によりパラメータの推定が有用であることに注目して,信頼度の区間推定にこの方法を応用した.この結果を Johns & Lieberman の方式と比較すると,その効率に差はあまりない.阿部の方式はサンプル数がふえても数表および計算が簡便であるため,信頼度の区間推定にもこの方式の有用性が確かめられた.次に,今までワイブル分布では単一コンポーネントの場合についてのみ調べられていたが,推測度分布の応用により直列システムの場合にも,その信頼度の区間推定を求めた.この場合,信頼度が高くなると少し安全側になるが,システム信頼度の下限を求める一つの方法が得られた.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 1976-01-15