4. 組織化学的グリコゲンホスホリラーゼ活性染色法の改良の試み
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概要
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組織化学的なグリコゲンホスホリラーゼ(ph)活性は, プラマイマーとなる組織内グリコゲンの減少に伴い, 著明に低下する。しかし, 生化学的にはph活性なグリコゲン量と関係なく長時間安定呆時されている。一方, phアイソザイムの比較において, 硫酸ソーダ(0.5M)の添加が活性発現, 保持に有効であるので, 組織化学的ph活性染色にもこの塩の添加が有効かどうかを検討した。この際, phの組織化学的活性染色去として武内, 栗秋法を参照し, 同法に硫酸ソーダを添加しプライマーグリコゲンへの依存性をも, 組織の採取後経時的に検討した。材料は採取後25℃室温に放置した同一筋肉を経時的にイソペンタン・アセトン・ドライアイスにて固定, 5〜10μ切片について行った。結果 : 武内, 栗秋法に加水分解した低分子グリコゲンを加えても経時的phの急速な染色性の低下防止には有効ではなかった。ただし, 硫酸ソーダの添加により, プライマーグリコゲンの添加なしに, 経時的なph活性染色性の低下を防止出来, 新鮮な筋組織での活性分布とほぼ一致していた。目下硫酸ソーダの有効濃度などについて詳細に検討中である。(本研究は佐藤清美教授との共同研究である)。
- 1977-10-20
著者
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