システムの最適保全政策の設計について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
システムの新しい保全政策として 「Policy VI」を提案し,最適性の評価基準「純利益率」に基づいて,その設計を行なう.Policy VI では,対象とするシステムの機能が部分的に回復するような事前の点検を導入しており,従来の方法に比べて,近年のシステムの複雑化や,製品の品質保証の要求に応えようとするものである.また,Policy VI は R. Barlow & L. Hunter が提案した Policy I の拡張となっており,単純なシステムにも適用することができる.数値例として,システムの故障の発生が Weibull 分布に従う場合の具体的な設計方式が論じられ,システムや保全政策に関係するパラメータの値の組合せに対して,最適点検周期が表にまとめられる.さらに,従来,複雑なシステムに対して最良の政策とされていた真壁・森村の Policy III との比較が行なわれ,Policy VI の有用性が論じられる.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 1973-01-15