良品条件整備を実現するための5ステップ展開の考察
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概要
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TQM活動における問題解決の基本的アプローチの一つとして統計的手法があるが, 現場から得られたデータに信憑性がなければ, 解析自体が意味のない行為となる場合が多い.統計的手法を生かすにはTPM活動の基本的なあり方である設備の信頼性, 保全性, 操作性といった要因系の条件設定を整備し, 設備にかかわる人の保全教育を加味して良品条件整備を構築することが必要条件と考える.これは製造段階のみならず設計・試作段階においても「設計・試作QC工程表」に基づく良品条件整備から構築する展開は, 現場での量産試作や初期流動管理の効率的運営を可能とする.さらに, ISO9000規格に代表される品質記録と説明責任の仕組みが整備されていなければ, 統計的手法に沿った解析は困難を極めるだろう.本論文の目的は, 良品条件整備を実現するためのQC工程表における条件設定の最大活用と条件管理の強化に着眼した方策を提示し, 良品条件整備の5ステップ展開を提案するものである.加えて, K社における良品条件整備の5ステップを調査し, 本稿で提案する枠組みを適用することによる効果を示すことで, 妥当性の検証を行うものである.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 1999-07-15
著者
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