主枝重量の変動からみた九州北岸志賀島におけるヒジキの季節的消長
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概要
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九州北岸の志賀島に生育するヒジキ個体群の季節的消長を,重量で区分した5階級の主枝の出現頻度により検討した。5,6月,重量の大きい階級の主枝の出現頻度が増し,8月以降急激に減少した。この変動に伴い,個体の重量も変動した。調査期間中,個体重量の最大値は6月の平均15.9gで,最小値は9月の平均1.5gであった。成熟時期は6月から8月に限られた。7,8月では全ての個体が成熟し,大きい重量階級の主枝の大半が生殖器床を有すると同時に,小さい重量階級の主枝の一部にも生殖器床の形成がみられた。一方,最小の重量階級の主枝の形成は7月から始まり,その出現頻度は9月に最大であった。雌雄の個体の出現比率はほぼ1:1であった。
- 2003-01-15