富山湾におけるカイアシ類 Metridia pacifica (Calanoida) のバイオマスモデル
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概要
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富山湾における主要カイアシ類Metridia pacificaの季節変動を予測するためにシミュレーションモデルを再構築した。富山湾におけるM. pacificaの成長速度, 孵化・発育時間と生息水温の測定値等を使用し, 本種の従来の成長モデルを改良した。さらに本種と同じカラノイダ目のAcartia clausiの既往資料を基に, 個体数に関するパラメータについての設定方法を検討して, 個体数モデルも改良した。これらの成長モデルと個体数モデルとの組み合わせから, 本種個体群現存量の季節変動をモデル化することを目的とした。M. pacificaのコペポダイトV期およびVI期(成体)は魚介類による捕食圧が高いと考え, それらの生残率を半分にすると, 本モデルは4月始めの本種の現存量(湿重量)のピークを再現することがわかった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2000-11-15
著者
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