流動環境に適応して発達する養殖マコンブの流失に対する耐性
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概要
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波の弱い湾奥でロープ養殖したマコンブを2∿5月の間, 1ヶ月毎に適度の波がある湾央に移す実験を行い, その流動耐性の発達過程を調べた。湾奥の藻体の付着力は藻体重量に比例して増加したが, 同じ藻体重量を有する移植藻体のそれより明らかに小さかった。移植から6月下旬までの移植藻体の付着力・藻体重量比は移植後の養成日数と共に直線的に増加し, 移植場所での流動によって付着力が増加することが示された。また2地点間の2乗平均平方根流速の比較により, 藻体の流動耐性の発達に流速の閾値が存在し, それが2乗平均平方根流速で15∿20cm/s程であることが示唆された。
- 2000-07-15
著者
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