アロマターゼ mRNA の検出によるヒラメ人工種苗の早期性判別について
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概要
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最近, 著者らは, アンドロゲンをエストロゲンに変換する酵素であるアロマターゼのmRNAの発現が, 卵巣へ分化した生殖腺では多く検出され, 精巣へ分化した生殖腺ではほとんど検出されないことを明らかにした。そこで, 雌雄におけるアロマターゼmRNAの発現パターンの違いを利用して, ヒラメ放流用種苗の放流前の性判別に適用できるかどうかを検討した。その結果, 検討した全ての群において, 雌の割合とアロマターゼmRNAの検出できた個体の割合との間に有意差は認められなかった。このことから, この方法は放流前の人工種苗(全長45-73mm)の性判別に極めて有効であることが明らかになった。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 2000-03-15
著者
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北野 健
熊本県水産研究センター
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山本 栄一
鳥取県水産試験場
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高宗 和史
熊本大学理学部
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安部 真一
熊本大学大学院自然科学研究科
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安部 眞一
熊本大学大学院自然科学研究科物質・生命科学
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安部 眞一
熊本大学 大学院自然科学研究科 物質・生命科学専攻 生命情報科学講座
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