宝珠山村の肺がん検診<セミナーI : 九州における肺癌検診の現況>
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概要
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目的.「健康宝珠山村21」の計画策定を前に,資料づくり及び保健事業の見直しを考え,肺がん検診の問題点を把握し,今後の事業推進に生かすことを目的としています.研究計画(方法).1)宝珠山村人口動態調査死亡票,2)宝珠山村疾患別医療受診統計(毎年5月分診療費), 3)宝珠山村肺がん検診受診状況,上記3項目の1994年から,2001年までを調査し分析しました.結果・結論.35%の高齢社会の宝珠山村では,脳血管障害等の予防に追われるうちに,肺がんが高齢者に増加しています.生活習慣が山村も都市化したことが考えられますが,70歳以上の高齢者は,農林業の傍ら炭鉱と関わっていたことが原因ではないかと考えます.今後聞き取り調査等で分析が必要と考えます.受診率を高くするには,各種団体と連携をとり効率的な検診の実施と,住民と十分な協議を重ね,検診受診の環境づくりが必要と感じます.(肺癌.2002 ; 42 : 832-834)
- 2002-12-20