肺癌術後再発症例に対するGemcitabine (Gem), Vinorelbine (VNR)の外来併用化学療法について(第18回日本肺癌学会肺癌ワークショップ)
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概要
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目的.非小細胞肺癌切除後の再発治療は一般に困難である.予後不良であることから長期入院治療や副作用が強く,QOLの低い治療法は疑問である.近年,副作用が少なく,外来治療も可能な新規抗癌剤が登場している.今回,ゲムシタビン(GEM),ビノレルビン(VNR)にて術後再発治療を行った症例を検討した.方法.2001年3月から2002年10月までに非小細胞肺癌術後の再発症例に対し外来にてGEM800mg/m^2.VNR20mg/m^2 を2週間毎に静脈内投し,X-P,CT,採血,問診票によりその効果,副作用,QOLに関し検討した.結果.同意の得られた症例は19例,男性12例,女性7例.年齢は平均68.2歳,組織型は腺癌17例,腺扁平上皮癌2例,再発部位は肺12例,縦隔リンパ節10例,悪性胸水4例,骨3例.皮膚2例,脳2例,肝1例.治療は平均14.2回行った.副作用は骨髄抑制12例,全身倦怠感9例,食欲低下4例,口内炎1例,静脈炎1例を認めたが,Grade3以上の副作用はなかった.治療効果はCR2例,PR6例,NC7例,PD4例であった.全例,外来治療可能でQOLは良好に保たれた.結論.GEMとVNRの併用療法は術後再発症例に対し,外来治療において安全で有用な治療法である.
- 2003-12-30
著者
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