肺癌外科切除例の全国集計に関する報告
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本国内で1994年に切除された肺癌外科症例(7408例)を登録・集積し,解析の対象とした.全体の5年生存率は51.9%であった.男女別では男性(n=5029)の5年生存率は48.2%であり,女性(n=2150)の5年生存率は61.0%であった.c-STAGE別の5年生存率はc-STAGE IA(n=2618):71.5%,c-STAGE IB(n=1646):50.1%,c-STAGE IIA(n=169):47.8%,c-STAGE IIB(n=793):40.4%,c-STAGE IIIA(n=1385):34.6%,c-STAGE IIIB(n=395):27.6%,c-STAGE IV(n=162):19.9%であった.p-STAGE別の5年生存率はp-STAGE IA(n=2142):79.2%,p-STAGE IB(n=1488):60.1%,P-STAGE IIA(n=261):58.6%,P-STAGE IIB(n=785):42.2%, P-STAGEIIIA(n=1337) : 28.4%, p-STAGE IIIB(n=759):20.0%,p-STAGE IV(n=275):19.3%であった.外科切除例の組織型別頻度は腺癌が55.7%,ついで扁平上皮癌が33.0%,大細胞癌は3.6%,小細胞癌は3.4%であった.術死が101例(1.4%),院内死が122例(1.7%)であり,外科切除例における術死院内死率は3.0%であった.
- 日本肺癌学会の論文
- 2002-10-20
著者
関連論文
- W1-6 「気管支鏡検査の実態と経年的変化 : 教訓的事例に基づく安全対策」 : 安全対策委員会からの提言(特別報告,リスク・マネージメント,ワークショップ1,第31回日本呼吸器内視鏡学会学術集会)
- 22.PET撮影が診断に有用であった多発Bronchus Associated Lymphoid Tissue(BALT)リンパ腫の1例(第47回日本肺癌学会九州支部会,支部活動)
- 塵肺(珪肺)に合併した肺がん症例 : 中国・四国支部 : 第9回支部会
- ロ-217 肺癌患者に対する腫瘍マーカーとしてのtissue polypeptide antigen(TPA)の臨床的意義...CEAと比較して
- 第41回日本肺癌学会総会を開催するにあたって
- 肺癌外科切除例の全国集計に関する報告
- 肺癌治療のめざすところ : 外科医の立場から(会長講演)
- 第43回日本肺癌学会総会を開催するにあたって