子音の音響分析と其構造 : (其の一)無声破裂子音k,t及びp
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概要
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ストロボ写真法による音響分析を日本語の子音に適用し、その本性を明らかにせんとする試みで、本報告於いては、先ず従来の研究で最も性質が明らかでなかった破裂清子音k、t及びpに関する実験結果を纏めた。主な結論としては、子音も俣母音と同様なフォルマントを有すること、それは後続母音の影響を受けること、此両者と、フォルマント領域におけるスペクトルの現れ方及びフォルマントの時間的変化に関する子音の特徴の複雑な組合せによって、個々の子音が相互に区別される(客観的に)こと、などである。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1943-01-30