神奈川県三浦市における肺がんの患者対照比較研究
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概要
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神奈川県地域がん登録によると三浦市の肺がんり患率は全県一である.そこで,肺がん83例と性・年齢・死亡年のマッチした対照166例(脳血管疾患)について患者対照比較研究を行った所,相対危険度は喫煙本数が多い穫高く(40本以上4.8倍),開始年齢が早い穫高い(19才以下の開始6.9倍).また,漁業従事者に2.06倍高かった.とくに漁業従事者で40本以上の喫煙の場合は,漁業の非喫煙者の8.8倍も高く,喫煙因子と独立して漁業と結びついた危険因子が存在し,喫煙と重なって,肺がんの危険度をより高めている可能性が認められた.女性では,夫の喫煙量が多い程,非喫煙の妻の肺がんリスクが有意に高く,受動喫煙の影響がうかがわれた.
- 日本肺癌学会の論文
- 1986-12-25
著者
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