4.Sclerosing Angiomaの一症例 : 第18回支部活動 : 関西支部
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概要
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患者は51才の女性.10年来胸部検診にて異常を指摘されずにいたが,昭和45年12月,感冒にて,胸部直接撮影をとり,右肺門S_3の部分に異常な孤立円型(2.5×2cm)の腫瘤状陰影および肺門部に石灰沈着を思わせる小指頭大の腫瘤が2〜3認められた.患者はその後,中心性網膜炎のため治療を1年間放置し,その後本院に入院.胸部X線上は腫瘤は,ほぼ1年前と同様であり,本院でのBroncho-graphy,Angiographyでもまた喀疾の細胞診でもmalignancyを認めなかった.確定診のために右開胸術を施行,腫瘍の部分切除を施行,手術時も肉眼的に悪性像はなく,腫瘍割面は灰黄色および赤褐色の入り混った像を示し,組織学的にもfoamy cellの集団でかこまれたgranulomatousな像でfibr-oCyteの混在も認められるが線維化,capillayの増生も少なかったが種々の段階の赤血球とfoamy cellの貯留などから一応Sclerosing An-giomaと診断した.患者は術後経過良好にて正常生活を続けている.
- 日本肺癌学会の論文
- 1973-06-25
著者
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蒲田 迪子
京大結核胸部疾患研究所
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蒲田 迪子
京大結核胸部疾患研第1内科
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久世 文幸
京大結核胸部疾患研究所内科I
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前川 暢夫
京大結核胸部研究所第一内科
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中西 通泰
京大結核胸部研究所第一内科
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川合 満
京大結核胸部研究所第一内科
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中井 準
京大結核胸部疾患研第1内科
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武田 貞夫
京大結核胸部疾患研第1内科
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賀戸 重允
京大結核胸部疾患研第1内科
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賀戸 重允
福井赤十字病院呼吸器科
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