58.肺癌の放射線治療成績(10MVLiniacX線とTele^^^<60>Co : 第12回肺癌学会九州支部会
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概要
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過去3年間における原発性肺癌73例の10MVLiniacX線,Te1e^^^<60>Coによる治療成績を比較検討した.何れも対向2門,1,OOO〜1,200R/週照射である.総線量とX線像上の効果は線量が多くなる程,著効と有効の割合が増し,8,000R以上群ではその合計が87%に達した.また組織型とX線像上の効果は,扁平上皮癌,未分化癌,腺癌の順に良く,両者ともに線源による差はなかった.X線像の有効度と生存期問の関係は,著効,有効,不変の順に良く,それぞれ12.O,9.1,5.2ヵ月であった.照射線量と各年毎の生存率はLiniacX線では,5,000〜8,OOOR群,8,OOOR以上群が夫々25→8→0%,63→O%,Tele^^^<60>Coでは42→33→25%,38→13→20%と低下した.Liniac8,OOOR以上群では1年生存が63%の高率を示すのに,長期生存例はTele^^^<60>Co5,OOO〜8,000R群に多かった.平均生存月数には両線源間に差なく,線量と共に生存期問が延長し,8,O00R以上群では14ヵ月を示した.病期別生存卒はStageの順に低下し,1年生存率では67,33,28,14%で,2年は29,20,0,O%,3年では20,14%にすぎなかった.組織型と生存率は線源による大差を認めず,扁平上皮癌が最良で,1年生存41%を示した.
- 日本肺癌学会の論文
- 1974-12-30
著者
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