肺癌症例におけるアンケートに基づいた"がん病名"告知

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概要

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原発性肺癌の手術を目的として入院した256人に対し,患者本人と家族を対象としてがん病名告知に関するアンケートを行った.患者本人ががん病名の告知を希望しているのは79%,告知を望まないのは20%,一方,家族の意見として患者への告知を希望しているのは56%,告知を望まないのは35%であった.この結果より,1)患者も家族も希望の場合,2)患者は希望しているが家族が反対の場合には本人の意志として告知を希望している場合,に病名を告知しているが,1994年には130例(70%)に肺癌と告知した.このうち101例を対象に病名告知の際の精神状態について術後に再度アンケート調査を行った.目の前が暗くなる程のショックが10%,軽度ショックからショックはあったがすぐに受け止められた中等度ショックが89%で,72%の症例は3日以内にショックから回復し,94%の症例ではがん病名を告知されてよかったと回答した.
日本肺癌学会の論文
1995-06-20

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