ディーゼルエンジン排出ガス長期吸入実験における,肺を中心とした病理組織学的研究
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概要
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ディーゼルエンジン排出ガスの発癌性を検索するために総計1316匹のF-344ラット(SPF)を用いて,長期吸入実験を行った.その結果,炭粉沈着量に相関した過形成性病変の発生を認め,その定量解析により各濃度群間に有意差を認めた.さらに,粒子除去群では対照群との間に有意差が無かったことから,炭粉粒子との関連性が強く示唆された.腺腫,癌を含む原発性肺腫瘍の発生率は低く,大型エンジンの最高濃度群にのみ発癌性を認めた.
- 日本肺癌学会の論文
- 1991-02-20