4.胸部レントゲン写真上興味ある陰影を呈した1症例 : 第45回支部活動 : 関東支部
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概要
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患者は40才女性,咳臓を主訴として来院した.胸部レントゲン写真上正面像で右上縦隔は縦隔に接して円形の異常陰影を数個,また胸廓外側は胸廓を底とする半円形の異常陰影数個,さらに肺野にも円形の異常陰影を数個認めた.これら陰影は全般に均一であるが縦隔および胸廓外側の影は肺野のそれに比して濃い。試験開胸により腫瘤の一部を切除,病理学的検索によつ混合型胸腺腫と診断確定した.この症例では原発胸腺腫自体はさほど大きくないが,胸膜全域にわたつ著明に播種され,レントゲン写真上に半球状の累々とした異常陰影を呈した、レントゲン写真上からは胸腺腫を考慮するのは困難であるが,やはり見落してはならない症例であると思われるのでここに報告する次第である.
- 日本肺癌学会の論文
- 1973-12-25
著者
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橋本 治雄
東京都済生会中央病院外科
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塚田 祐禧夫
東京都済生会中央病院外科
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喜多川 浩
東京都済生会中央病院呼吸器科
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橋本 治雄
東京都済生合申央病院呼吸器科
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喜多川 浩
東京都済生合申央病院呼吸器科
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塚田 祐禧夫
東京都済生合申央病院呼吸器科
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