肺 oat cell carcinoma の特異的細胞表面抗原
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概要
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肺の oat cell carcinoma 由来の新浮遊細胞培養株(OAT株)を標的細胞とし,FITC標識抗ヒト Ig M 血清を用いる膜蛍光抗体法(間接法)によって,肺小細胞癌患者血清8例中5例において,その他の癌患者27例(肺腺癌9例を含む)および健康人8例の血清と比べて著しく高い蛍光陽性細胞率が得られた.標識抗ヒト Ig G 血清を用いた場合には小細胞癌特異性は認められない.この成績は,OAT株細胞の表面抗原に対する抗体が肺小細胞癌患者血清の Ig M 分画に存在することを示し,いいかえれば,肺の小細胞癌には,小細胞癌の細胞に特異的で,しかも小細胞癌の細胞に共通の細胞表面抗原の存在することが示唆される.
- 日本肺癌学会の論文
- 1971-09-15
著者
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